【「行ってきます」「ただいま」は、自立心に目ざめる第一歩。】
子どもの基本挨拶は、「行ってきます」と「ただいま」です。
それが言えないのは、親と一体化して親から分離できていないからです。
むずかしい敬語を覚えるよりも、挨拶がきちんとできるほうが重要です。
親に「行ってきます」「ただいま」が言えるというのは、ある種ていねいな表現です。
それは自立心が目ざめているから、言えるのです。
それが言えるか言えないかが大きいのです。
大人の男性で、「行ってらっしゃい」「行ってきます」、「お帰りなさい」「ただいま」を
言える人は感じがいいのです。
「○○に行ってきます」と言って出る時に、家族に「行ってらっしゃい」と
言われるのと「はーい」と言われるのでは、全然感じが違います。
それは習慣です。
それは子どもが親離れをする練習でもあります。
「行ってきます」「行ってらっしゃい」、「ただいま」「お帰り」のやりとりのない家庭は、
子どもがいつまでも家の中にいて、親から離れていかない状態です。
家の中には、ただみんながいるだけです。
父親が仕事に行く時に、黙って出て行って、黙って帰ってきます。
家族もそれを黙って見送って、黙って迎えるような形になるのです。
子どもを育てる究極の目標は、子どもが一人で生きていけるようにすることです。
そのためには外へ出す練習をすることです。
「行ってらっしゃい」「行ってきます」は、外へ出す練習なのです。
【「いってきます」「ただいま」を子どもに言おう。】
(「まえがき」から)
まえがき 「行ってきます」「ただいま」は、自立心に目ざめる第一歩。
●第1章 子どもが輝く魔法の教え
●第2章 子どもの人生をつくる最高の習慣
●第3章 子どもを大人にする黄金のルール
あとがき 夫婦2人で叱らない。
(「目次」から) |