「なんとか、彼の気持ちを、取り戻す方法はないの?」
と、君がきいた。
彼と初めて、デートをした。
次のデートの約束までした。
でも、その数日後に突然、電話で
「君は僕にはもったいない人だから……」
というようなことを言われた。
その後、何度か電話をしてみた。
どうやら、居留守を使われているようで、連絡がとれない。
やはりこれはお断りという意味なのだろうか。
ここで君に覚えていてほしいのは、これは、
あくまで「この時点」での断りだということだ。
状況は、時々刻々変化する。
今の瞬間は、今しかない。
確かにこの時点では、君は完全に断られている。
ただし、30分たったら、あるいは次の日になったら、
状況はすべて変わっている。
あの時、断ったけれども、「ちょっと、冷たい言い方をしたな」と
男性は後悔するものだ。
ところが、君からその2回目の誘いはこない。
君は、一度断られたことで臆病になり、
もう一度誘うのをためらっている。
だが、相手の気持ちを逆転する方法がある。
それは時間を君の味方につけることだ。
時間が変われば、状況が変わる。
状況が変われば、人間の心理状態も変わる。
断られても、平気で何回でも声をかけられるというのは、
相手のことが本当に好きだからだ。
物事にはタイミングがある。
このタイミングを味方につけるためには、
君がどれだけ粘ることができるかなんだ。
(「まえがき」から) |