僕は、悪女について書きました。
それは抽象論ではなく、
実在する僕の大好きな女性を頭に思い浮かべながら書きました。
念のために言えば、外見上は、彼女はちっとも悪女のような顔をしていません。
いつのまにか、悪女へのラブレターになってしまいました。
書けば書くほど、悪女がいい女であることがわかりました。
そして、一つの結論に達しました。
やっぱり、僕は悪女が大好きです。
悪女にふりまわされて、人生が台無しになったとしても、
その人生を、僕は選びます。
(「はじめに」から)
※この本は、1999年に、三笠書房から刊行された
『セックスの話をしよう』を再編集、文庫化したものです。 |