私はAVの自分編集版をつくるときには、キスシーンを絶対カットしない。
AVも、いい見方をしてほしい。
最終作品は、多くのカットが削られている。
私が監督だったら、キスシーンは絶対、残しておきたい。
服を着ているシーンも長めに残しておきたい。
入れる瞬間は絶対、撮っておきたいと思う。
イッたあと、「お疲れさんでした」で、
ザーメンがかかって顔が上気しているところ、
ティッシュで拭いているところも、残しておきたい。
究極のAVは退き絵だ。
消し忘れの固定カメラにはアップがない。
でもそこに、ある種のエロティシズムがある。
どんなときでも、キスを省略しない。
エッチは、キスに始まり、キスに終わるのだ。
(「まえがき」から)
この本は、カリスマAV男優・加藤鷹さんとの対談です。 |