【この本は、3人のために書きました。】
(1)部下の指導に困っているリーダー。
(2)リーダーになりたい人。
(3)リーダーの意識を勉強したい部下。
【「ついてこさせる」のではない。「ついていきたい」と思わせるのだ。】
戦争中のリーダーの最も大切な仕事は、敵をたくさん倒すことではありません。
「いかに自分の部下が、やられないようにするか」を考えるのが、リーダーの仕事です。
リーダーの的確な指示があれば、被害は最小限ですみます。
そのためには、スタッフをいかに自分についてこさせるかが、最大の課題です。
「どうしたら部下をついてこさせられますか」と聞くのは、
小手先の職業的な技術に拘泥してしまっています。
人間力で、「あの人にはついていこう」と思われる存在になることです。
そうなれば、「どうしたら言うことを聞かせられるか」なんて考える必要がなくなります。
コーチと選手の関係は、「あの人が言っているのだから、
たとえ間違っていたとしてもついていこう」と思える
師匠と弟子の関係にすることに尽きます。
本当の弟子なら、たとえ師匠が間違ったことを言ってもついていきます。
ここにはじめて信頼関係ができるのです。
師匠がよかれと思って言うことすべてを弟子が納得するとは限りません。
弟子の見えている世界のほうが、師匠よりも範囲が狭い。
弟子の視点にすれば納得のいかないことだらけです。
自分が納得できることだけをすればいいなら、師匠もリーダーも要りません。
大切なのは、この人についていこうと思われるような存在になることです。
納得できたらついていくし、納得できなければついていきません
という関係にしないことです。
そのためには教え方の技術の問題にするのではなく、
より深い人間の関係を築くことです。
【部下が、やられない方法を考えよう。】
(「プロローグ」から)
※
プロローグ 「ついてこさせる」のではない。
「ついていきたい」と思わせるのだ。
●CHAPTER 1 部下はリーダーのここを見ている。
●CHAPTER 2 だからあなたに、ついていきたい!
●CHAPTER 3 こうすれば、部下は育つ。
●CHAPTER 4 いかにほめ、いかに報酬を与えるか。
●CHAPTER 5 伸びるチームづくりの基本。
●CHAPTER 6 “一芸”がチームを活性化する。
●CHAPTER 7 企画もアイディアもどんどん出てくる!
言いたいことを言える空気のつくり方。
●CHAPTER 8 あなたが10倍飛躍する部下の育て方。
エピローグ リーダーも、その上のリーダーの部下である。
(「目次」から)
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