【この本は、3人のために書きました。】
(1)今、壁にぶつかっているけど、成功したい人。
(2)お金に、愛されたい人
(3)上司にも、部下にも、お客様にも、愛されたい人
【落語は、商人が語り継いだ「大人の教科書」だ。】
この物語のヒントに出合ったのは、ミラノのマルペンサ空港でひとり、
トランジットの飛行機待ちをしているときでした。
僕の ipod に入っているのは、ほとんどが落語です。
「特選!!米朝落語全集」全40巻が、入っています。
枝雀師匠、仁鶴師匠など、CDにすると100巻以上、
肌身離さず持ち歩いています。
僕が、ipodに落語を入れて聴いているのは、
子供のころ育った大阪の人間のやり取りに触れることができるからです。
僕が、初めてマスコミに出たのは、落語のオーディション番組でした。
中学2年生でした。
30年以上、落語を聴きながら、落語から多くのことを学びました。
「中谷さんの話し方は、落語ですね」
と、よく言われます。
話し方も、教わりました。
落語の本を一度も書いたことがありませんでしたが、
本の書き方は、落語的でした。
まわりの人を楽しませるエンターテインメントとしてのテクニックを
教わっただけでなく、知らずしらずのうちに、
人間の生き方を教わっていました。
子どものころは、ただゲラゲラ笑っているだけでした。
大人になると、「こんなところに、すごい教科書があった」と、
痛感させられるようになりました。
関西人にとって、利口ぶることは、みっともないことです。
教科書ですら、教科書ですよ、というようなベタな教え方はしません。
あたかも、面白おかしい笑い話のようなふりで、
人生にとって大切なことを教えるのです。
(この本から)
※
●『親愛なる君へ』
●プロローグ ピンチになると、『未来の自分』がアドバイスしてくれる。
●第1の旅 お金とのつきあい方
「帯久」
●インターローグ
●第2の旅 人とのつきあい方
「百年目」
●エピローグ 未来の失敗した自分より、
成功した自分のメッセージに、
耳をかそう。
●おわりに
(「目次」から) |