| 【この本は、3人のために書きました】 (1) 1回目のお客様に、2回目も来ていただきたいサービスマン。(2) 初対面の人と、その後、長いおつきあいができるようになりたい人に。
 (3) 失敗を取り返して、さらに、成功へと逆転したい人。
 【勝負は、本番よりフォローで決まる。】
 成功するためには、長く継続することが大切です。 男性が、好きな女性をやっと口説き落として結婚したあとに、「釣った魚にエサをやらない状態」になることがあります。
 恋人時代に全力を使い果たしてしまい、あとが続かなくなったのです。 一生懸命は、成功する前よりも、あとのほうが、大切です。 「ある一流ホテルに転職したいので、口添えしてほしい」という依頼がAさんからありました。
 私は、オータパブリケイションズの近藤寛和さんに「力になれる人を紹介してあげて下さい」と、連絡をとりました。
 近藤さんからは、すぐに、「ホテルの人事担当者に明日会うことになりました」とか、 「こういう形になりましたが、何かありましたら、また言って下さい」と、
 こまめに連絡が入りました。
 ところが、紹介を頼んできたAさん本人からは、何の連絡もありません。 紹介する前は、留守番電話やメールで、たびたび連絡があった人です。 Aさんは今までずっと仕事をしてきた40代の男性ですが、「フォロー」という発想がないのです。
 とくに、ホテルマンのように、フォローの世界で生き抜くためには、「紹介されたら終わり」という感覚では、落第です。
 成功するのは、近藤さんのように、「お引き受けした件は、現在こういう状態になっています」と、
 こまめに連絡してくる人です。
 これがフォローです。 一番大切なのは、フォローなのです。 【紹介してもらった人に、経過報告をしよう。】 (「まえがき」から) |