【この本は、3人のために書きました】
(1) 部下を叱るのが苦手で、叱れない上司。
(2) 上司に叱られて、落ち込んでいる部下。
(3) 部下を叱れる上司を育てたい経営者。
【叱っても、部下がついてくる上司になる。】
部下は上司を、
(1)こんな上司に叱られたい
(2)こんな上司には叱られたくない
という2通りのタイプに分類しています。
「どういう叱り方をすると、部下は素直に言うことを聞くのですか」
と質問をする人がいます。
結局はその上司を尊敬し、信頼できて、共感できていれば、
叱り方の言葉づかいは関係ありません。
これは、「どういうふうにくどけば、女性にモテるんですか」
という質問と同じです。
自分に魅力があれば、どのような話し方をしても大丈夫なのです。
なぜなら、言葉というのは、その人の生きざまから出てくるものがあります。
一生懸命生きている人が、思いやりのない言葉で叱ることはないからです。
部下は、叱ってくれる人を一生懸命探しています。
「叱られたい」という気持ちが部下の中にはあるのです。
そして、叱った人をますます好きになるという現象があります。
「叱るよりほめよう」という考え方は間違いではありません。
しかし、叱っても部下がついてくるようなリーダーになることのほうが
大切なのです。
【部下を叱ることで、叱り方を覚えていこう。】
(「まえがき」から) |