【この本は、3人のために書きました】
(1) 煮つまっていると感じている新人。
(2) 生まれ変わって成長したいベテラン。
(3) 部下を成長させたい上司。
【「煮つまる」は、自分を甘やかす言葉だ。】
動いていない人は、煮つまるのが好きです。
最近、「煮つまっているんですけど」という人が多いです。
「私は傷ついた」というのを言いふらしているだけです。
「煮つまる」という言葉は、私の中にはありません。
無限に失敗はしていますが、煮つまりはありません。
「つまらないアイデアしか思いつかないんですけど」と出せるのが、
アイデアを出していける人です。
「煮つまっちゃって」と言う人は手ぶらで来ます。
行動しないことに大義名分を与える言葉なので、
「煮つまった」と言っているうちは成長しません。
自分に対して使う言葉ではありません。
言霊として邪悪な言葉です。
出そうで出ないのではなく、出そうとしていないのです。
その道50年の大ベテランが「煮つまっちゃって」と言うならわかります。
ところが、「煮つまる」という言葉をよく使うのは新人です。
小学生が「最近スランプで……」と言っているようなものです。
「煮つまる」は、その道50年たって初めて言える言葉ですが、
50年たっている人はそんなことは言いません。
「煮つまる」と「不器用」とは違います。
「煮つまる」という言葉で逃げようとしている人は、
この言葉を使われなくなれば、次のステップへ行けるチャンスがつかめます。
「煮つまる」という言葉の壁、呪縛から逃れるために闘うのです。
【「煮つまる」を禁句にしよう。】
(「まえがき」から) |