【この本は、3人のために書きました。】
(1) ここ一番でやる気を、出したい人。
(2) 続かないやる気を、冷めないようにしたい人。
(3) へこんだ気持ちを、やる気モードに、切り替えたい人。
【やる気は、好き嫌いだ。
誰もが、やる気を持たなくていい。】
私は、「メッセージを、誰に伝えるか」ということを
大切にしています。
やる気の出ない人にやる気の出る方法を教えるのは、
意味がありません。
たとえば、スキーに興味のない人に、
上級のテクニックを教えるようなものです。
今スキーをやっている人が、
もっとうまくなるための方法を聞くならいいのです。
やる気はみんなが持っているものではありません。
やる気は好き嫌いです。
中華料理が好きな人もいれば、
イタリア料理が好きな人もいるのと同じです。
そもそもやる気のない人に
やる気を出させようとするのは、いじめです。
やる気のない中で生きていく運命の人に
「やる気を出せ」と言うのは、
大きなお世話なのです。
「自分の仕事になかなかやる気が出ません。
そもそもこの仕事はあまり好きじゃないんです。
でも、食べていくためにはやらなければなりません。
どうしたらやる気が出ますか」
という質問があるとします。
好きでない仕事にやる気が出たら、
好きでないことを一生やり続けて人生が終わります。
好きでないことにやる気が出ないのは、
最も正しい反応です。
好きでないことにやる気を出すためのアドバイスをしたら、
その人を一生奴隷として働かせることになります。
そもそも誰もがやる気を出さなければならないというのは、
大きな勘違いです。
やる気は、好き嫌いです。
私は、「なぜあの人はやる気が出ないのか」
という質問には答えられません。
「なぜあの人はやる気が出るのか」なら、
答えられます。
私のまわりには、
やる気だらけの人がたくさんいます。
「やる気のある人」と「ない人」とでは、
根本的に違います。
やる気の出る人は、
やる気の出る人で固まっています。
やる気の嫌いな人は、
やる気の嫌いな人で固まっています。
何も問題はありません。
競争して勝ちたいだけなら、
やる気の出ないグループに行けばいいのです。
そこで少しでもやる気のあるところを見せたら、
ブッちぎりで勝てるのです。
【ムリに、やる気を出そうとしない。】
(「まえがき」から)
*
まえがき やる気は、好き嫌いだ。誰もが、やる気を持たなくていい。
●第1章 徹底的にやるとやる気がわいてくる
●第2章 「やる気」を習慣化する具体的な方法
●第3章 脳が活性化した時に、やる気は生まれる
●第4章 やる気の出る人 やる気の出ない人
あとがき 手間のかかることほど、やる気がわいてくる。
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