【この本は、3人のために書きました】
(1) 会話が、とぎれてしまう人。
(2) 苦手な人と、話せない人。
(3) 会話を盛り上げて、チャンスをつかみたい人。
【「今日は、どこまで?」に、真正直に答えないから続く。】
会話は1本の線ではありません。
川の流れのように、微妙に幅を持っています。
これが理解できないと、話の流れに乗れません。
会話の苦手な人は、
流れをかたい1本の線でとらえています。
「どこ行くん?」とか「何しに?」という質問に対して、
きっちり答えなければいけないという思い込みがあります。
だから、「関西人は人のプライバシーにズケズケ入ってくる」と
怒るのです。
でも、決してそういうわけではありません。
会話に慣れている人の場合、
ただ会話を楽しんでいるだけなので、きっちり答えなくていいのです。
関西人の多くもそうなのです。
幅の範囲の中で答えていくと、会話がうねります。
会話は、このうねりが面白いのです。
微妙にズレがあってもかまいません。
きっちり答える会話はおもしろくないのです。
話がすぐ終わるのは、そのせいです。
会話は、かたい棒ではなくて、
1本だけど伸び縮みするゴムなのです。
【ズレを気にしないで、つなげていこう。】
(「まえがき」から) |