【この本は、3人のために書きました。】
(1) せつない思いをしているお客さまに、
胸きゅんになってもらえるサービスをしたい人。
(2) お客さまに指名してもらえるようになりたい人。
(3) サービス精神のあるチームを作りたいリーダー。
【せつなさに気づけば、胸きゅんができる。】
サービス精神とは、
ふだんの日常生活の中で、人を喜ばせることです。
人を喜ばせるには、
日常生活の中で「せつなさ」を感じることです。
喜ばせる方法を考えるのは難しいのです。
「人を喜ばせるのが好きです」と言っている人が、
「何をしてあげたらうれしいですか」と相手に聞いたら、
それはサービス精神ではないのです。
ただの事務・作業です。
サービスの精神がなくてもできます。
サービス精神とは、せつなさに気づくことです。
「こういう時ってせつないよね」と、
相手より、まず自分が感じることです。
せつない気持ちが分かれば、
そのせつなさを取り除くにはどうするか考えられます。
日常生活の中でせつなさを感じる瞬間は体験しています。
でも、その体験を流してしまっているのです。
意識にとどめて、さらっと見過ごさないことです。
喜ばせるということ大げさな感じがしますが、
せつなさとは、きわめてささやかなことなのです。
ささやかなせつなさに気づけることです。
それは、ささやかな喜びにつながります。
「こういう時はせつないね」ということを思い出すことが、
サービスなのです。
(「まえがき」から)
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