つり革を相手に柔道の技の稽古をしているサラリーマンは、誰?

元『サライ』編集部、現・小学館広告局の奈良巧です。

さて、昨年のアテネ・オリンピックに触発されて柔道着を購入。
道場に通い始めたまでをご報告していましたが、
この度ようやく初段をとることができました。

自分として早すぎる初段だとは思うのですが、
道場の方々の温かい指導をいただき、
なんとかかんとか審査をしていただいた、という感じです。
今、黒帯を注文しているところですが、
黒帯に恥じないよう、きちんと技がかけられるようになりたいと思います。

この11か月の間に、「右膝靱帯」「左足太もも肉離れ」「右肩筋肉」「左肘痛」
「腰痛」「鼻血」「左乳首周辺打撲」など色々と大小の怪我を繰り返しましたが、
なんとか続いております。

昨日は生まれて初めての「脳しんとう」を体験。
これは恐ろしいと同時に面白い体験でした。
上級者の人に「小内刈り」をかけられた(らしい)のですが、
後頭部から畳に落ちてしまいました。
その後、15分か20分くらいでしょうか、道場脇の廊下でぼーっとしていましたが、
短期の記憶が曖昧になっており、廊下や校庭などの見える景色が妙に新鮮で、
どういうわけか初めて来た場所のようであり、懐かしい場所のようでもあり……。
30分ほどしたら正気に返りましたが、
それにしても柔道恐るべしの感を新たにしました。

でも面白いんです。

朝9時台の都営三田線車中で、
つり革を相手に柔道の技の稽古をしているサラリーマンが居たら、それは私です。

(小学館・奈良巧)